IT転職マニュアル~未経験からエンジニアになる方法

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転職サイトと転職エージェントの違いについて

転職活動をしていると、転職サイトと転職エージェントの2つのサービスがあることに気づきます。どちらのサイトも同じように求人情報を紹介しており、違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

また、登録しなくても求人情報を見ることができる転職サイトが多い中、転職エージェントはログインしないと全情報が確認できない場合もあり、転職エージェントはハードルが高い、初心者向けではないのでは、という声もあります。

 

この記事では、転職サイトと転職エージェントの違いについて、それぞれのメリットとデメリット、どちらの利用がおすすめかを紹介します。

 

転職エージェントと転職サイトの違い

転職エージェントと転職サイトの大きな違いは、エージェントやコンサルタントと呼ばれる人の存在です。一般的に、転職サイトは転職希望者が自ら求人情報を検索し、応募するため転職希望者と企業が直接やり取りしますが、転職エージェントはコンサルタントが仲介。三者が入ることによるメリットとデメリットがあります。

 

転職サイトと転職エージェントの違い

出典:https://exidea.co.jp/blog/job/tenshoku-site-agent/tenshoku-site-osusume/

 

転職サイトと転職エージェント、それぞれのサービスについてさらに詳しく解説します。

 

転職サイトとは

転職サイトとは、企業が求人広告を出し直接人材を募集するサービス。転職希望者は気になる求人情報に直接応募ができ、企業の採用担当者と書類審査、面談などのプロセスを経て採用または不採用が通知されます。

 

転職サイトでは、転職活動に関する様々な情報が提供されているので、情報収集の場として活用したり、会員登録をすれば履歴書をネット上に作成し、応募の度に履歴書を書く必要がありません

 

転職サイトを利用するメリット

転職サイトを利用するメリットはいくつかありますが、主に下記3つが挙げられます。

 

◆自分のペースで転職活動ができる

転職サイトでは第三者が仲介に入らないので、自分のペースで転職活動できるのが大きなメリット。事前に履歴書や職務経歴書などを入力しておけば、隙間時間に求人情報を検索したり、応募ができるのはもちろん、転職活動の休止や再開も自分の都合で簡単にできます。

 

応募に制限がない

転職サイトは応募数や条件に制限がないのがメリットで、気になる企業が複数あれば同時に応募も可能。比較し、転職エージェントは複数企業の紹介はあっても応募は一度に1社の場合が多いため、転職サイトを利用すると短期間で集中的に転職活動ができる点がおすすめです。

 

◆未経験職に応募できる

転職サイトは利用者が自由に応募できるため、未経験職でも応募が可能。条件が満たなければ紹介すらしてもらえない転職エージェントと比較し、未経験職にチャレンジしやすいメリットがあります。

 

転職サイトのデメリット

総じて転職サイトは自由度の高い転職活動ができると同時に、採用される可能性の低い求人にも応募できるため、不採用となるケースが多くなるのがデメリット。また、企業側も大量の募集を一度に受けるため、対応が雑になる場合あり、応募したが返事ももらえなかったという例も少なくありません。

 

また、不採用の理由が確認できないため、応募書類や面接での応対に問題があったとしても自分で気づかなければ改善ができないのもデメリットです。

 

不採用が続く、いつまでも転職できないが原因がわからない場合は、コンサルタントからアドバイスのもらえる転職エージェントに切り替えるのもおすすめです。

 

 

転職エージェントとは

転職エージェントとは、コンサルタントやエージェントと呼ばれる第三者が転職希望者と企業を仲介し、転職活動を支援するサービス。サービス申し込み時にこれまでの経歴や希望条件などのヒアリングがあり、コンサルタントが企業側の求人内容とマッチする案件を紹介します。

 

コンサルタントの経験や転職エージェントの抱える求人情報の量などにより、マッチングの精度も変わってくるため、どの転職エージェントを利用するかが転職成功の可否に影響するのも特徴で、専門性の高い職種の場合は専用のエージェントを利用するのがおすすめです。

 

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントは一般的に無料で利用できますが、利用するメリットは下記の通り多くあります。

 

◆第三者のアドバイスが得られる

転職エージェントの特徴であり、メリットでもあるのがコンサルタントの存在で、履歴書や職務経歴書、面接での応対などを客観的に見たアドバイスが得られます。採用されやすいテクニックだけでなく、今後のキャリアプランや取るべき資格など将来のキャリアに向けてのアドバイスも受けることができ、長期的にプラスとなるメリットがあります。

 

◆非公開求人に応募できる

転職エージェントを利用すると、登録者にだけ紹介される非公開求人に応募できるようになるのも利用がおすすめの理由。非公開求人には応募が殺到する有名企業や人気企業の求人や、秘匿性が高いエグゼクティブ求人、積極的に応募はしないが条件が合えば採用したいなど、特別な求人が多く、採用さればキャリアや年収アップにつながります。

 

転職エージェントにより保有する非公開求人は異なるため、複数の転職エージェントに登録すればチャンスも広がります。

 

◆企業情報の詳細が得られる

転職サイトは一般に公開されるため掲載可能な企業情報に制限がありますが、転職エージェントはコンサルタントが直接企業からヒアリングするため、詳細な情報や紙面にできない社風や現場のリアルを得てから求人に応募できるのがメリット。

 

また、一般的に転職サイトの情報は企業が自ら作成するためポジティブな内容が中心になるのに対し、転職エージェントはコンサルタントの客観的な目で見た企業情報を聞くことができるのもメリット。事前に知っておきたいネガティブな情報を知ることができるのも利用がおすすめの理由です。

 

◆企業との調整・条件交渉をしてもらえる

転職エージェントは、転職希望者が直接企業とやり取りしないため、面接の日程調整や希望条件などの調整をコンサルタントが代行してくれるのがメリット。特に、転職希望者からは聞きにくい年収など待遇面の交渉や、入社時期の調整ができるのがおすすめです。

 

◆転職成功率が高くなる

転職エージェントでは、コンサルタントが希望条件と募集内容をマッチングしたうえで紹介してくれるため、書類通過率や採用率が高くなり、ひいては転職成功率が高くなるのがメリット。

 

自由に応募可能な転職サイトと比較し、一度に応募できる企業数などの制限がある一方、採用されやすい求人に絞って応募できる点がおすすめです。

 

転職エージェントのデメリット

転職エージェントのデメリットは、一度に複数の企業に応募ができないこと。結果が出るまで別の会社の求人を紹介されないことが多く、転職サイトを利用した場合と比較し応募に制限があります

 

また、自分が気になる求人であっても、募集要項を満たさなければチャレンジできないず、未経験や初心者では応募できない案件が多いのもデメリット。比較し、転職サイトは自由に応募できるのが大きな違いです。

 

まとめ: 転職サイトと転職エージェント、どちらを利用すべき?

転職サイトと転職エージェントの違い、メリットを紹介しましたが、どちらのサービスにもメリットとデメリットがあるため双方をうまく使い分けるのがおすすめです。

 

転職が初めての場合や、何度応募しても不採用になる場合は、転職エージェントを利用すればコンサルタントのサポートで転職できる場合もあり利用がおすすめ。転職エージェントを利用しても不採用になってしまう場合も、どこを改善すればよいか、取るべき資格はないかなどアドバイスを受けられます。

 

一方、転職経験があり、自分のペースで転職活動がしたい方や、コンサルタントから紹介の電話が来るのが苦手という場合は、転職サイトが気軽に転職活動できます。転職サイトでもスカウトサービスで特別な求人が届く場合もあるため、転職を急がない方でも履歴書などの入力は丁寧にしておくのがおすすめです。